はじめに
このページを読んでくださっているあなたは、きっと、和歌山市やその周辺にあるご実家のことで、少し頭を悩ませていらっしゃるのではないでしょうか。
親から相続したけれど、自分は別の場所に住んでいる。
家は古くなって、もう誰も住む予定がないから、そろそろ解体を考えないといけない。
でも、家の中には、親が遺したたくさんの家財道具や思い出の品がそのまま…
いざ解体をしようと思っても、この大量の荷物をどうすればいいのか。どこから手をつけていいのか分からず、途方に暮れてしまう。そんなお話を、私たちはこれまでたくさん伺ってきました。
「仕事が忙しくて、実家の片付けになかなか行けない」
「遠方だから、何度も通うのは体力的にきつい」
「思い出の品を前にすると、どうしても手が止まってしまう」
そのお気持ち、痛いほどよく分かります。
実は、実家の解体で最も大変なのは、建物を壊すことそのものではなく、その前段階である「家の中を空っぽにすること」だったりするのです。
そこでこの記事では、長年、和歌山で解体工事や遺品整理に携わってきた専門家の視点から、多くの方がつまずきがちな実家の片付けの問題をどう乗り越えればいいのか、そして、時間や費用、なにより心のご負担を軽くするための賢い方法について、具体的にお話ししていきたいと思います。
もしあなたが、実家の片付けと解体のことで少しでも不安を感じているなら、ぜひこのまま読み進めてみてください。きっと、あなたのお悩みを解決するヒントが見つかるはずです。
なぜ解体工事の前に家の中を片付けないといけないの?
そもそも、なぜ解体工事をする前に、家の中をきれいさっぱり片付けておく必要があるのでしょうか。
「どうせ建物ごと壊すんだから、タンスや布団くらいそのままでもいいんじゃない?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、これはルールとして、基本的にはできないことになっています。
解体工事の前には、建物の中にある家財道具や生活用品、いわゆる「残置物(ざんちぶつ)」をすべて撤去し、建物を空っぽの状態にしなければなりません。
残置物というのは、例えば、タンスやベッドといった家具、冷蔵庫やテレビなどの家電、布団や衣類、食器、本など、そこで生活していた方が残していったすべてのモノを指します。
これらを残したまま解体してしまうと、木材やコンクリートといった建材(これらは産業廃棄物です)と、家具や家電、生活ゴミ(これらは一般廃棄物です)が混ざってしまいます。廃棄物は種類ごとに正しく分別して処分することが法律で厳しく定められているため、ごちゃ混ぜにして捨てることは許されていません。
もし、残置物がたくさんある状態で解体業者さんに見積もりを依頼すると、「まずはご自身で中を空にしてください」と言われるか、「残置物の処分も請け負いますが、その分は追加費用がかかります」という話になります。この追加費用が、実は思った以上にかさんでしまうケースも少なくないのです。
ですから、解体工事をスムーズに、そして余計な費用をかけずに行うためには、まず家の中の片付けという大きなハードルを越える必要がある、ということを覚えておいてください。
実家の片付けで多くの人が直面する「3つの壁」
頭では分かっていても、いざ実家の片付けを始めようとすると、なかなか思うように進まないものです。そこには、多くの人がぶつかる共通の「壁」が存在します。
一つ目の壁は、「感情の壁」です。
実家の押し入れを開けると、そこには自分の子どもの頃のアルバムや、学生時代の文集、親が大切にしていたであろう趣味の道具など、思い出の品々がたくさん眠っています。一つひとつ手に取るたびに、当時の記憶がよみがえり、手が止まってしまう。「これは捨てられないな…」と思っているうちに、一日が終わってしまった、なんてことも珍しくありません。
二つ目の壁は、「時間と労力の壁」です。
何十年という暮らしの歴史が詰まった家一軒分の荷物は、想像をはるかに超える量です。特に、ご自身が実家から離れて暮らしている場合、週末のたびに通うだけでも大変な負担になります。大量の荷物を運び出したり、重い家具を動かしたりするのは、体力も消耗します。仕事やご自身の家庭のことで忙しい毎日の中で、片付けのための時間を確保すること自体が難しい、という方も大勢いらっしゃいます。
三つ目の壁は、「分別の壁」です。
いざ「これは捨てる」と決めても、次はその処分方法に悩みます。これは燃えるゴミ?粗大ゴミ?それともリサイクル?エアコンや冷蔵庫などの家電は、家電リサイクル法という法律に沿って正しく処分しなければなりません。まだ使えそうなもの、価値がありそうなものもありますが、どれが売れるものなのか判断するのは素人には難しいでしょう。和歌山市のゴミ分別のルールを調べながら、一つひとつ仕分けしていく作業は、本当に骨が折れるものです。
これらの壁を前にして、多くの方が「自分たちだけでは、どうにもならないかもしれない…」と感じてしまうのです。
片付けと解体、別々の業者に頼むと実は損かも?
「じゃあ、片付けは専門の遺品整理業者に、解体は解体業者に、それぞれお願いすればいいか」
そう考えるのが一般的かもしれません。しかし、ちょっと待ってください。実は、その「別々に頼む」という選択が、かえって手間や費用を増やしてしまう可能性があるのです。
まず、業者を探す手間が単純に2倍になります。遺品整理業者を探して、何社かから見積もりを取る。次に、解体業者を探して、また何社かから見積もりを取る。それぞれの業者と打ち合わせをして、契約内容を確認して…と、やるべきことがたくさんあります。
次に、スケジュールの調整が非常に面倒になります。解体工事の日程は決まっているのに、遺品整理の作業が思うように進まず、解体業者さんを待たせてしまう、といったトラブルも起こりがちです。業者間の連携が取れていないと、作業の間に無駄な待ち時間ができてしまい、全体の工期が延びてしまうこともあります。
さらに、責任の所在が曖昧になるというリスクもあります。例えば、片付け作業中に家の柱に傷がついてしまった場合、「これは片付け業者がやったのか、それとも元からあった傷なのか」で話がこじれるケースも。解体作業が始まってから「まだ貴重品が残っていた!」と気づいても、もう手遅れです。窓口がバラバラだと、こうした問題が起きたときに、どこに話を持っていけばいいのか分からなくなってしまいます。
そして、費用面でも、別々に発注することで割高になってしまう可能性があります。それぞれの業者で人件費や車両費、諸経費などが個別にかかってくるため、トータルで見たときに、セットで頼むよりも高くなってしまうことがあるのです。
すべて解決する賢い選択肢「ワンストップサービス」という考え方
では、どうすればいいのでしょうか。
その答えが、私たちがお勧めしている「ワンストップサービス」です。
ワンストップサービスとは、その名の通り、窓口一つで、実家の片付け(遺品整理・残置物撤去)から、建物の解体、さらにはその後の整地まで、すべての工程を一貫して任せられるサービスのことです。
このワンストップサービスには、先ほど挙げた「別々に頼むデメリット」をすべて解消できる、大きなメリットがあります。
メリットその1:とにかく楽!窓口が一つでストレスフリー
あなたが行うのは、最初の打ち合わせだけです。どの荷物を残したいか、どういう状態にしたいか、といったご要望を私たちにお伝えいただければ、あとの作業はすべて私たちが責任を持って行います。業者間の面倒なスケジュール調整や連絡もすべてお任せください。窓口が一つなので、疑問や不安なことがあったときも、すぐに相談できて安心です。
メリットその2:時間と費用を節約できる
片付けから解体までの流れを熟知したプロが、無駄なく効率的に作業を進めるため、工期を短縮できます。また、車両や人員を効率的に運用したり、複数の工事をまとめて行うことで経費を抑えたりできるため、別々に頼むよりもトータルの費用を安くできる可能性が高くなります。
メリットその3:買取サービスで費用をさらに抑えられることも
遺品整理を行う中で、まだ価値のある骨董品やブランド品、状態の良い家電などが見つかることがあります。そうした品物を私たちが買い取らせていただき、その金額を片付けや解体の費用から差し引く、といったご提案も可能です。これにより、お客様のご負担をさらに軽減することができます。
メリットその4:解体後の土地活用まで見据えた相談ができる
私たちは、ただ建物を壊して終わり、ではありません。解体後の土地を駐車場として活用したい、雑草が生えないようにきれいに整地してほしい、隣家との境界にフェンスを設置したい、といったご要望にもお応えできます。土地の状況やお客様の将来設計に合わせて、最適なご提案をさせていただきます。
このように、ワンストップサービスは、お客様の時間的、費用的、そして精神的なご負担を大幅に軽くすることができる、非常に合理的な選択肢なのです。
和歌山市での実家の片付けから解体まで。具体的な流れと費用について
では、実際にワンストップサービスを依頼した場合、どのような流れで進んでいくのでしょうか。ここでは、和歌山市で私たちがご依頼を受けた際の標準的な流れと、気になる費用感についてご説明します。
ステップ1:まずはお気軽にご相談ください(無料)
お電話やメールで、まずはお客様の状況をお聞かせください。「実家を相続したんだけど…」といった漠然としたお悩みでも大丈夫です。専門のスタッフが丁寧にお話を伺います。
ステップ2:現地調査とお見積もり(無料)
スタッフが実際に現地へお伺いし、建物の状況(広さ、構造など)や、家財道具の量、周辺の道路環境などを確認させていただきます。その上で、お客様のご要望を細かくヒアリングし、片付けにかかる費用と解体にかかる費用を項目ごとに明記した、分かりやすいお見積書を作成・提出します。もちろん、ここまでは一切費用はかかりません。
ステップ3:ご契約
お見積もりの内容にご納得いただけましたら、ご契約となります。作業の開始日や工程について、改めて詳しくご説明させていただきます。
ステップ4:遺品整理・残置物撤去作業
いよいよ作業開始です。お客様から事前に伺った「残しておきたいもの」を丁寧に仕分けしながら、家財道具を分別・搬出していきます。遠方にお住まいで立ち会いが難しい場合でも、鍵をお預かりして責任を持って作業を進めますのでご安心ください。作業の様子は写真でご報告することも可能です。
ステップ5:近隣へのご挨拶
解体工事は、どうしても騒音や振動が発生してしまいます。工事を始める前に、私たちのスタッフが近隣のお宅を一軒一軒訪問し、工事内容や期間について丁寧にご説明し、ご理解をいただけるよう努めます。こうした配慮が、後のトラブルを防ぐために非常に重要になります。
ステップ6:解体工事
いよいよ建物の解体工事に入ります。安全を第一に、そしてホコリなどが飛び散らないよう散水しながら、慎重に作業を進めていきます。
ステップ7:整地・工事完了・お引き渡し
建物がなくなった後、土地を重機で平らにならし、きれいに整地します。最後に、お客様に現地をご確認いただき、問題がなければお引き渡しとなります。
気になる費用についてですが、これは建物の大きさや構造、残置物の量によって大きく変動するため、一概に「いくらです」と言うのは難しいのが正直なところです。ただ、一つの目安として、和歌山市でよくある木造2階建て30坪のお宅の場合、
遺品整理・残置物撤去費用:20万円から50万円程度
建物の解体費用:120万円から180万円程度
このあたりが一つの参考になるかと思います。もちろん、これはあくまで目安です。買取可能な品物があれば費用は下がりますし、特殊な構造の建物や、重機が入りにくい場所などでは費用が上がることもあります。正確な金額は、必ず現地調査の上でお見積もりをさせていただきます。
和歌山市で後悔しない業者選び、3つのチェックポイント
最後に、大切な実家の片付けと解体を任せる業者選びで失敗しないために、ぜひチェックしていただきたい3つのポイントをお伝えします。
ポイント1:必要な許可や資格をちゃんと持っているか
解体工事を行うには「解体工事業登録」、工事で出た廃棄物を運ぶには「産業廃棄物収集運搬業許可」、そして遺品を買い取るには「古物商許可」といった、国や都道府県からの許可がそれぞれ必要です。これらの許可証をきちんと提示してくれる、信頼できる業者を選びましょう。
ポイント2:見積書の内容が「一式」ではなく、具体的で分かりやすいか
見積書に「解体工事一式 〇〇円」としか書かれていないような業者は要注意です。後から「これは追加費用です」と言われてしまう可能性があります。建物本体の解体費用、廃棄物の処分費用、足場の設置費用など、何にいくらかかるのかが項目ごとに詳しく書かれている、誠実な見積書を提出してくれる業者を選んでください。
ポイント3:地元・和歌山の事情に詳しく、実績が豊富か
業者選びでは、地元での実績も大切な判断材料になります。和歌山のような地域では、ご近所付き合いも非常に重要です。近隣への配慮や、地域の道路事情などを熟知している地元の業者であれば、安心して任せることができます。実際にその業者が手がけた現場の写真を見せてもらったり、お客様の声を参考にしたりするのも良いでしょう。
おわりに
実家の解体は、単に古い建物をなくすという物理的な作業だけではありません。ご家族の歴史や思い出と向き合い、一つの区切りをつける、とても大切なプロセスです。
だからこそ、一人で、ご家族だけで、すべてを抱え込む必要はありません。
「何から手をつけていいか分からない」
「費用がどれくらいかかるか不安」
そんな時は、ぜひ私たちのような専門家を頼ってください。
私たちは、お客様一人ひとりのご事情に親身に寄り添い、片付けから解体、そしてその後の未来まで、責任を持ってサポートさせていただくことをお約束します。
和歌山市や紀の川市、岩出市、海南市など、和歌山県内での実家の解体、空き家の整理でお困りでしたら、まずはお話をお聞かせいただくことから始めませんか。ご相談、お見積もりは無料です。あなたからのご連絡を、心よりお待ちしております。