知らないと損!和歌山市のブロック塀撤去で使える補助金を専門家が徹底解説|費用や業者選びのコツも  



はじめに

「うちの家の周りを囲っているブロック塀、そういえば随分と古くなったなあ…」

「最近、地震のニュースをよく見るけど、万が一のとき、この塀は大丈夫なんだろうか?」


和歌山市にお住まいのあなた、ご自宅のブロック塀を見て、ふとそんな不安を感じたことはありませんか。


毎日当たり前のようにそこにあるブロック塀。普段は私たちの暮らしを守ってくれる頼もしい存在ですが、古くなったり、適切な工事がされていなかったりすると、地震などの災害時に、突然恐ろしい凶器に変わってしまう危険性をはらんでいます。


かといって、撤去するにも費用がいくらかかるのか分からないし、どこに相談すればいいのかも分からない。そう思って、ついつい見て見ぬふりをしてしまっている、という方も多いのではないでしょうか。


でも、ご安心ください。


実は、和歌山市では、危険なブロック塀を撤去する際に、費用の一部を補助してくれる、とても心強い制度があるのです。この制度を上手に活用すれば、あなたの金銭的なご負担をぐっと軽くすることができます。


この記事では、長年和歌山で建物の解体や外構工事に携わってきたプロの視点から、


  • ご自宅のブロック塀の危険度をチェックする方法
  • 和歌山市の補助金制度の詳しい内容と申請方法
  • 撤去にかかる費用の目安
  • 撤去後の安全な対策


といった、あなたが知りたい情報を、一つひとつ丁寧に、そしてどこよりも分かりやすく解説していきます。大切なご家族とご近所の方々の安全を守るため、そしてご自身の不安を解消するために、ぜひ最後までじっくりとお読みください。


あなたの家のブロック塀は大丈夫?プロが教える危険度チェックリスト

まずは、ご自宅のブロック塀がどのくらい危険な状態なのか、ご自身で簡単にできるチェックリストで確認してみましょう。一つでも当てはまる項目があれば、専門家による詳しい診断をおすすめします。


チェック1:ひび割れや亀裂がある

塀の表面に、髪の毛のような細い線(ヘアクラック)や、もっとはっきりとした亀裂はありませんか。ひび割れは、塀の強度が低下しているサインです。


チェック2:塀が傾いている、ぐらつく

塀全体が道路側や敷地側に傾いていませんか。手で押してみて、少しでもぐらつくような感じがしたら、非常に危険な状態です。


チェック3:塀の高さが高すぎる

ブロック塀の高さは、建築基準法で2.2メートル以下と定められています。特に、高さが1.2メートルを超える塀には、一定の長さごとに「控え壁」という補強壁が必要ですが、それが設置されていない場合は注意が必要です。


チェック4:作られてからかなりの年数が経っている

ブロック塀の寿命は、一般的に30年ほどと言われています。見た目はしっかりしていても、内部の鉄筋が錆びていたり、コンクリートが劣化していたりする可能性があります。


チェック5:塀の上部や角が欠けている

ブロックの角がポロポロと崩れていたり、内部の鉄筋が見えていたりしませんか。これはコンクリートの劣化がかなり進んでいる証拠です。


チェック6:土台(基礎)の状態がおかしい

ブロック塀を支えている地面のコンクリート(基礎)にひび割れがあったり、基礎ごと傾いていたりする場合も危険信号です。


いかがでしたか。これらのチェック項目は、あくまで簡易的なものです。ぱっと見ただけでは分からなくても、内部の鉄筋が錆びてボロボロになっているケースも少なくありません。「ちょっと気になるな」と感じたら、決して放置せず、専門の業者に相談することが大切です。


なぜ古いブロック塀が危険なのか?地震で凶器に変わるリスク

なぜ、私たちはこれほどブロック塀の危険性についてお話しするのでしょうか。

それは、過去の大きな地震で、ブロック塀の倒壊によって尊い命が失われるという、悲しい事故が実際に起きているからです。


特に、2018年に発生した大阪府北部地震では、小学校のプールのブロック塀が倒壊し、登校中の児童が下敷きになって亡くなるという、大変痛ましい出来事がありました。この事故をきっかけに、全国的にブロック塀の安全性が大きな社会問題となったのです。


ブロック塀は、一つひとつのブロックを積み重ねて作られています。その重さは、1平方メートルあたり約200キログラムにもなります。もし高さ1.6メートル、長さ10メートルの塀が倒れたとしたら、その総重量は3トンを超えます。これは、小型のトラックが倒れてくるのと同じくらいの衝撃です。


万が一、地震でブロック塀が倒壊し、ご家族や通行人の方が下敷きになったら…と考えると、本当に恐ろしいことです。また、人への被害だけでなく、倒れた塀が道路を塞いでしまい、消防車や救急車といった緊急車両の通行を妨げ、避難や救助活動の遅れにつながる可能性もあります。


そして、もう一つ知っておいていただきたいのが、所有者の責任です。もし、ご自身の所有するブロック塀が倒れて誰かにケガをさせてしまった場合、その所有者が損害賠償の責任を問われる可能性があります(工作物責任)。「知らなかった」「古いとは思ったけど、大丈夫だと思った」では済まされないのです。


ブロック塀の安全対策は、他人事ではなく、所有者であるあなたの義務であり、大切な人を守るための責任でもあるのです。


知らないと損!和歌山市のブロック塀撤去で使える補助金制度を徹底解説

さて、ここからがこの記事の最も重要なポイントです。

危険なブロック塀を撤去したいけれど、費用のことが心配…という和歌山市民の方々のために、市が用意してくれている補助金制度「和歌山市危険ブロック塀等撤去事業」について、詳しく見ていきましょう。


この制度を簡単に言うと、「市が危険だと認めたブロック塀を撤去する場合、その費用の一部を市が補助しますよ」というものです。


1. どんな人が補助金をもらえるの?(対象者)

和歌山市内にある危険なブロック塀の所有者(個人または法人)が対象です。基本的には、その塀が建っている土地や建物の持ち主の方ですね。


2. どんなブロック塀が対象になるの?(対象物)

すべてのブロック塀が対象になるわけではなく、いくつかの条件があります。

主な条件は以下の通りです。


道路に面していること(公道・私道を問いません)

コンクリートブロック造、石造、レンガ造などであること

高さが地面から1メートル以上であること

専門家(建築士など)による診断で「危険である」と判断されたもの


通学路沿いにあるブロック塀などは、特に優先度が高くなる傾向があります。「うちの塀は対象になるのかな?」と迷ったら、まずは市役所の担当課(建築指導課など)や、私たちのような専門業者に相談してみるのが一番です。


3. いったい、いくら補助金がもらえるの?(補助金額)

補助金の額は、以下のうち、いずれか少ない方の金額となります。


ブロック塀の撤去にかかった費用の3分の2

撤去するブロック塀の長さ1メートルあたり1万円


そして、補助金の上限額は15万円です。


例えば、撤去費用が21万円かかったとします。

費用の3分の2は、21万円 × 2/3 = 14万円。

この場合、上限額の15万円より少ないので、14万円が補助金として交付されます。つまり、あなたの自己負担は21万円 - 14万円 = 7万円で済む、ということです。

もし撤去費用が30万円かかった場合は、費用の3分の2は20万円になりますが、上限が15万円なので、交付される補助金は15万円となります。


4. どうすれば申請できるの?(申請手順)

補助金をもらうには、正しい手順で申請をする必要があります。大まかな流れは以下のようになります。


ステップ1:事前相談

まずは市役所の担当窓口に「補助金を使いたいのですが」と相談します。


ステップ2:業者を選んで見積もりを取る

私たちのような専門業者に連絡し、現地を見てもらって、撤去費用の見積書を作成してもらいます。


ステップ3:補助金の交付申請

見積書などの必要書類を揃えて、市役所に補助金の申請をします。


ステップ4:交付決定通知

市役所の審査が通ると、「補助金を交付しますよ」という決定通知書が届きます。


ステップ5:ブロック塀の撤去工事

ここが最も重要なポイントですが、必ず「交付決定通知」が届いてから、業者と契約し、工事を始めてください。通知が来る前に工事を始めてしまうと、補助金がもらえなくなってしまいます。


ステップ6:実績報告と補助金の請求

工事が終わったら、領収書などを添えて「工事が終わりました」という報告と補助金の請求を市役所に行います。


ステップ7:補助金の交付

市役所が内容を確認した後、あなたの指定した口座に補助金が振り込まれます。


このように、いくつかのステップを踏む必要があります。少し面倒に感じるかもしれませんが、ご安心ください。私たちのような専門業者にご依頼いただければ、こうした面倒な申請手続きのサポートや代行も行っていますので、お気軽にご相談ください。


※この補助金制度は、市の予算に限りがあるため、年度の途中で受付が終了してしまうことがあります。検討されている方は、お早めに行動することをおすすめします。


気になる撤去費用、いったい幾らかかる?費用の内訳と相場


補助金の話が出たところで、次に気になるのは「そもそも撤去費用は総額でいくらくらいかかるのか」ということですよね。

ブロック塀の撤去費用は、主に以下の要素で決まります。


撤去するブロック塀の「長さ」と「高さ」

塀の内部に「鉄筋」が入っているかどうか(鉄筋があると頑丈な分、壊すのに手間がかかります)

重機が現場までスムーズに入れるか(道が狭いと手作業が増え、費用が上がることがあります)

撤去して出たコンクリートガラ(廃棄物)の量


費用の内訳としては、「作業員の人件費」「重機のレンタル・リース料」「廃棄物の処分費」などが主になります。


和歌山市での費用相場としては、一概には言えませんが、1平方メートルあたり2,500円から5,000円程度、塀の長さ1メートルあたりだと5,000円から10,000円程度が目安となることが多いです。

例えば、高さ1.2メートル、長さ10メートルのブロック塀(12平方メートル)を撤去する場合、おおよそ6万円から12万円くらいが費用の一つの目安になるでしょう。

ただし、これはあくまで目安です。正確な費用は、必ず現地を調査した上で見積もりを取るようにしてください。


撤去して終わりじゃない。安全で快適な新しい外構のご提案

危険なブロック塀を撤去して、ひと安心。でも、「塀がなくなって、外から家の中が丸見えになるのはちょっと…」と感じる方も多いはずです。

撤去後の選択肢としては、主に以下のようなものがあります。


選択肢1:軽くて安全な「アルミフェンス」を設置する

現在、最も主流なのがこの方法です。アルミ製のフェンスは、ブロック塀に比べて非常に軽量なため、万が一倒壊しても大きな被害につながるリスクが格段に低くなります。風通しの良いデザインや、目隠し効果の高いデザインなど、種類も豊富なので、お住まいの雰囲気や目的に合わせて選ぶことができます。


選択肢2:自然な雰囲気の「生垣」にする

植木を植えて、自然の壁を作る方法です。見た目にも優しく、緑が癒やしを与えてくれます。ただし、定期的な剪定などのお手入れが必要になります。


選択肢3:あえて何も作らない「オープン外構」

塀やフェンスで囲わず、開放的な空間にするスタイルです。敷地が広く見え、駐車もしやすくなるというメリットがあります。


それぞれの方法にメリット・デメリット、そして費用も異なります。私たち雄英工業では、ブロック塀の撤去はもちろん、その後のフェンス設置工事や造成工事まで、すべて一貫して承ることが可能です。お客様のご予算やライフスタイルに合わせた最適なプランをご提案させていただきますので、ぜひご相談ください。


和歌山市でブロック塀の相談をするなら。失敗しない業者選びのコツ


最後に、大切なご自宅の工事を任せる業者選びで後悔しないためのポイントをいくつかお伝えします。


1. 補助金の申請に詳しい、またはサポートしてくれるか

補助金制度は、手続きが少し複雑です。申請のサポートや代行を快く引き受けてくれる業者は、制度をよく理解している証拠であり、信頼できます。


2. 解体だけでなく、その後の外構工事の実績も豊富か

「撤去はA社、フェンスはB社」と別々に頼むと、手間も費用もかさみがちです。撤去からフェンス設置までワンストップで任せられる、外構工事全体の実績が豊富な業者を選びましょう。


3. 見積もりが明確で、質問に丁寧に答えてくれるか

「工事一式」といった大雑把な見積もりではなく、何にいくらかかるのかが具体的に記載されているかを確認しましょう。また、あなたの小さな疑問にも、専門用語を使わずに分かりやすく答えてくれる、誠実な対応の業者を選びたいですね。


おわりに


ご自宅のブロック塀の安全性を確認し、対策を講じることは、もはや特別なことではありません。それは、あなたとあなたの大切なご家族、そして地域で暮らす人々の命と安全を守るための、大切な「備え」であり「投資」です。


「うちの塀、ちょっと心配だな…」

「補助金の話、もう少し詳しく聞いてみたい」

「とりあえず、費用がどれくらいかだけでも知りたい」


そう感じたら、どうか一人で悩まず、私たち専門家にお声がけください。

私たちは、地元和歌山に根ざす企業として、お客様の不安な気持ちに寄り添い、現地調査からお見積もり、補助金の相談まで、すべて無料で対応させていただきます。

無理な営業は一切いたしませんので、どうぞ安心してお問い合わせください。あなたからのご連絡を、心よりお待ちしております。